WOWOWです。
ノーラン・ライアン三部作の最後です。
今回の悪役はベイン。
ベインは比較的新しいヴィランで、1993年に初登場したそうです。もちろん昔のTVシリーズにはいませんでした。ベインより新しいスーパーヴィランとしては、2003年初登場のハッシュくらいしか自分は思いつきません。
と言うことでベインには登場するだけで多くのファンを唸らせる背景が不足している気がします。設定的には、かなり強力なヴィランで「バットマンを倒すことに成功した唯一の存在」とされているようですが、そこらへんのコミックを読んでいないので良く判りません。
冒頭の登場シーンは凝った作りですが、前作のジョーカーの銀行強盗ほどにはインパクトがない感じがします。割と肉体派一辺倒な印象を与えるからでしょうか。
しかし、作中で、第1作のメインヴィランだったラーズアルグールの破門された弟子であり、実はバットマンの兄弟子に当ることが紹介されていきます。なるほど手強い訳です。
最後はラーズアルグールの意思を次いでゴッサムタウンを破壊するべく中性子爆弾をゴッサム中心部で爆発させようとする攻防に。
そして、ラーズアルグールとバットマンの攻防には欠かせない、もう一人の重要な存在が正体を表して唖然とさせます。このために第1作からずっと仕込んでいたのでしょうから、なんと辛抱強い脚本でしょうか。ことここに至って、バットマンビギンズのメインヴィランがラーズアルグールであったことの意義が見えました。
本作では、キャットウーマンのアン・ハサウェイのコンバットスーツ姿が魅力的です。最後の最後に、バットマンの妻になったと思しきシーンでエンディングを迎えます。
もう一人、ウェイン財団をブルースに代わって差配するころになるミランダ・テイト副会長も綺麗です。ノーラン・ライアン組の一人、マリオン・コティヤールだそうです。
彼女は「インセプション」にも出演しているそうなのですが、そちらを未視聴なので、いずれ見たいものです。
余談ですが、アン・ハサウェイの方は、後の「インターステラー」に出演しています。