「ブラックグローヴ」の完結編ほかです。
ただ、読んでみて、割と看板に偽りありです。本当にバットマンが死ぬのは、並行していた「ファイナルクライシス」でのことなのだそうです。
と言うことで、上記の完結編部分では、ブラックグローヴの首領として、「実は生きていた」トーマス・ウェインを名乗る人物が登場してきて、各国のバットマンのライヴァルヴィランたちを率いて戦います。なんと言うか、新日本プロレスの狼軍団ストーリーのバットマン版と言った感じです。
登場するヴィランの数に対して紙幅がなさすぎるので、率直に言って今一つ盛り上がり切りません。個人的には、キング・クラーケン(スウェーデンのウィングマンの敵)が好みです。左上です。
後半の「黒の事件簿」は、相変わらずのスラップスティックな味わい。
中でも巻末の虹怪獣のエピソードは、怪獣好きとしては嬉しいです。これがなんで採録されているかと思ったら、p63の右上に確かに一コマ登場しています。この古いエピソードをバットマン活躍の歴史の一コマとして切り出すのは、あまりにマニアックと言わざるを得ません。
それなりに楽しかったのですが、冒頭に書いた通り「看板に偽り」感が否めないので第二部には後ろ向きです。