眉村卓追悼。
順調に2巻へと進みました。
区切りが悪いのか、この巻は410ページもあります。しかし、リーダビリティは良いのでサクサク終わりました。
サクサク終わったのではありますが、振り返ってみると意外に特筆すべきような事件は起きていません。
主人公が務めるエレスコブ家は野心的な中堅ファミリーです。大手2家に追随するべく仕掛けており、主人公が護衛するエレンは議員として地方遊説に出ます。その護衛でいくつかの小競り合いが生じます。後半ではエレスコブ家は大手2家しか持っていない恒星間船を保有することを打ち出し、それによって軋轢は強まります。
というくらいでしょうか。
もちろん400ページもあるので、それ以外にも小さな伏線はあるのですが、今の時点ではそれほど重要に見えません。
同時期にSFマガジンで連載された「引き潮のとき」もそうでしたが、ちょっと密度が薄くて眠い感じは否定できません。終りまで辿り着けるかちょっと不安です。