引き続きシナリオ7もソロプレイしてみました。
このシナリオは非常に特殊なのですが、シナリオブックの説明が良くありません。そのため、皆さんデザイナーの意図通りにプレイできず混乱している様子がBGGでは窺えます。
アンパイヤは、ハリファックス爆撃機団とJu88Cを扱います。
えっ?
そうです英国爆撃機とドイツ戦闘機です。まず此処で??? エラータを探しますが、メーカーにもBGGにもありません。丁寧にシナリオブックを二読、三読すると、ようやく話しが見えてきました。
ハリファックス爆撃隊に、それを迎撃するJu88Cが紛れ込んでいて、同じ高度、同じ速度で飛んでいるのです。
プレイヤーは、モスキート夜間戦闘機を扱って、爆撃隊の中からJu88Cを峻別して撃墜を試みます。
厄介なこととして、爆撃機とJuは、タリーした上で識別チェック(4/6)に成功しないと見極められません。
ただし、悪いことばかりではありません。
Juは例のリヒテンシュタインレーダーを装備しており、固有のレーダー波を出しています。モスキートには、これを検出するセレイトレーダーが積んであるのです。これは機載レーダーなのですが、地上レーダーと同じように機能します。ただし、リヒテンシュタインレーダーだけを感知します。
レーダー技術は騙しあいですが、その一例として採り上げる状況としては面白いです。レーダーの最大の弱点は、大声で叫んで返ってくるコダマを聞き取っていることで、そもそも自分が大声で叫んでしまうので自分の居場所を宣伝していることにあります。その問題点が実戦にもたらす影響を示す興味深い事例です。ただ、説明を良く読まないと意図が理解しにくいので要注意。
セレイトレーダーさえあれば、Juの位置を把握することは可能です。ただ、例によってタリーした上で同一へクスに入らないと射撃できないので、撃墜するのは困難。
ちょっと残念なのは、Juの位置を把握してしまった時点で、ハリファックスがいっぱい飛び回っていることには意味がなくなってしまいます。まぁ、仕方がないでしょうか。逆に、ハリファックスならタリーできたりするのには苦笑してしまいます。