ワグラム戦役熱が高じて、再入手しました。
S&Tの1987年7-8月号、ナポレオンとカール大公:アーベンスバーグです。
この作品は次の号のエックミュールと二部作になっていて、連結したシナリオも115号や、ゲームなしになった後のウォーゲーマーで提供されました。今ではBGGにファイルで登録されています。
この号の頃は、S&Tをリアルタイムで購入していて、両号とも購入しました。しかし、当時はナポレオニックに対する関心が薄く、プレイしないまま手放してしまいました。今になって再入手しましたが、特にプレミアムもついておらず、世間の評価もそんなものなのかと思ったりも。
デザイナーは、キース・ポルターです。3Wの社長です。3Wが出していたウォーゲーム付き雑誌が「wargamer」です。その3WがTSRからS&Tを買収して両誌を統合、その結果、当初はwargamerで予定されていた本二部作はS&Tに移籍しました。
今回、改めて本誌を手に取って読んでみると、歴史記事の構成など、wargamer色が濃く出ていて、どことなく二線級の印象が拭えません。なるほど、これが手放した理由だったかと。
ただ、昔と違ってナポレオニック熱が高まっているので、ルールも正味10ページくらいしかないことですし、一度はやってみましょう。
wargamer色と言えば、ロースターパッドで戦力損耗を管理する仕組みのようで、これもちょっと今一つな部分でしょうか。
ちなみに、二部作と言いましたが、このナポレオンとカール大公シリーズは、オリジナルはwargamer49号の「アスペルン・エスリング」になります。ですから三部作です。そして、不思議なことにクライマックスであるワグラムがありません。こういう「仕事として中途半端な感じ」もwargamerかなぁと思ったり。
もっとも、ワグラムだけのゲームは数多ある訳ですから、「そこは今更要らないでしょう」ということだったのかも知れません。
最後になりましたが、本号の表紙は主役、カール大公です。