ナポレオンとカール大公をソロプレイする

やって来ました、アーベンスバーグ! ←パチパチパチ

まずセットアップの遠景です。

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手前がナポレオン率いるフランス軍。奥に見える赤と青の猿遊会ビーズが勝利条件のGrosser Leber 線です。マップの長辺を半分強ほど押し進まねばなりません。

遠い。

しかも見ての通りで、森と丘がびっしりのマップです。

3ターン程ソロプレイしました。

うーん、前評判が悪かったせいか、失望するようなことはなく、まぁまぁなんじゃないかと思いました(苦笑)。

プレイヤーターンの最初に、指揮系統をチェックします。

軍司令官(ナポレオン、ルイ大公)から軍団司令官へ、軍団司令官から師団司令官へ、師団司令官から各ユニットへと3段階を順に降りて行きます。

軍団司令官や、師団司令官が、指揮範囲外にいる場合は自分の指揮値をチェックして、自律的に指揮を実施するかを判定します。

指揮判定にも失敗すればアウトオブコマンドです。

指揮が必要なのは、重要な2つのアクションです。

1:敵ZOCに進入する

2:敵ヘクスに突入してメレーする

単に指揮範囲内にいるだけではダメで、当該指揮官の指揮値までのユニット数しか、移動(上記1)、戦闘(上記2)のそれぞれのフェイズに上記を実施できません。

最終的な師団長の指揮値は2とか3なので、それだけのユニットしか新たに接敵、白兵戦攻撃できないのです。

戦闘は、射撃とメレーがあります。射撃は、歩兵1ヘクス、砲兵5へクスの射程です。ファイアーパワー方式で実施し、相手に戦力ロスを与えます。戦力ロスは、ロースターパッドで記録し、戦力が減少していくと、それに応じてモラルが低下します。

メレーは、同一へクス内解決。双方の戦力を戦力比にして、モラル差や地形でコラムシフトします。戦闘結果は、1ヘクスフォールバック(F)、混乱(D)、潰走数へクス(R#)などで、双方に同時に発生することもあります。メレー自体はロスを発生しませんが、潰走した時に追撃されるとロス発生します。

やってみて思いますが、なにせかにせ、いちいちロースターを見ないと戦闘が解決できません。1ターンに発生する射撃とメレーは10を越えるくらいなので、ものすごく時間が掛かります。

ゲームシステム的に機能していないとは言いません。しかし、とってもゆっくりとしか機能しません(笑)。

その一方で、部隊、さらにはフォーメーションが、摩滅し、その結果としてモラルが蝕まれていく感じは、やはりいきなりユニットが全滅するシステムのゲームにはないものがあります。これが時代の空気感を産んでいるのは否定できません。個人的には、嫌いじゃないです。

ただ、この時間の掛かり方だと、エックミュールと連結してプレイとかは、論外な感じはします。

結論として、このスケール、この時代のゲームとしては、合格点なのではないかと思います。傑作とは言いませんが、ナポレオニック好きなら一度プレイしてみる価値はあると思います。

画像をもう一枚、フランス軍が押し込んで迂回しようとしている最右翼です。

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