2020年のガッカリゲーム

通常は半期で振り返りをしていましたが、コロナの影響で対戦プレイ数が減少したため、一年にいたしました。

でも、集計してみると一年間で24種のゲームを対戦しており、決して少なくはないことが判りました。

精神衛生のため、例によってガッカリを先にコメントします。

前置きですが、「ガッカリ」と言うのは、期待したほどではなかった時に発生します。ですので、期待値が高かったゲームの場合には、そこそこの出来であってもガッカリと言うことがあります。逆に、元から「そんなものだろう」と思ってプレイするゲームでは、かなりショボくてもガッカリしないということもあります。つまり、絶対値評価ではありません。

わざわざ書くのは、折角、ご紹介いただいたゲームをガッカリと評することへのエクスキューズです。

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■ナポレオン退却す

ライブラリーシリーズ最新作。国内戦役三部作の二番目です。

定番のシリーズですので、ゲームシステム的にどうとかいう話しはありません。

ただ、タイトルからしても、1814年の2番目ということからしても、ナポレオンが後退を余儀なくされるシチュエーションと思います。ところが、プレイするとナポレオンが攻勢に出て前進してくるのです(笑)

どういうことでしょう? 連合軍としては、此処で勝たせてもらえないなら、一体、何処で勝てばよいのだろうかと途方に暮れてしまいます。この途方に暮れる感じがいけません。

■ブリーフボーダーウォー

ブライアンのゲームでなければ、ガッカリと書くほどのことはないでしょう。しかし、ブライアン・トレインのゲームとしては期待を割り込んでいます。

限定的国境紛争を集めたクワドリをボックスゲームとして出せるのは、ブライアンのネームヴァリューあってこそと思います。それだけに、そのネームヴァリューが期待させるものに応えて見せなければ次はないかと思います。

短時間で遊べるものだけに、テストプレイ回数を重ねてバランス調整して欲しかったと思います。そこが甘い感じを強く受けたのでガッカリに入れました。

■ウォーオブウィスパー

斬新なシステムのマルチプレイゲーム。

こういうのは地雷が多いのですが、その系譜に連なってしまった気がします。多人数で競争的にプレイした時にどんなことが起こりそうか、デザイナーがどれくらい想像できるかが勝負。そこが甘い感じがしました。

また、特殊カードの記述もいかにも甘い感じがしました。

■ナポレオンとカール大公

なんと言っても進行が遅すぎます。

遅い原因の最大のものが交通渋滞です。同じ戦役を扱った「ナポレオンオンダニューブ」もそうでしたが、交通渋滞を捌く作業が主体のプレイは、エキサイティングさに欠けています。

この規模のナポレオニック会戦級には意外に良いものがないので、BGGを見ると欠点は承知で今もこれをプレイする人がいるとの情報も。うーん、なんとかして欲しいものです。そういう意味では、NESのダニューブのシリーズは他の戦場も出て欲しい(ドレスデンは出ていますが)のですが、もう無理でしょうか。

 

一年間を通してで、ガッカリが3つだけなら今年はなんだかんだ言っても非常に良い一年だったかと言う気がします。