水戸爺さんと早速の対戦。
ルールを読んだ感想としては、非常にライブラリーシリーズに似ています。特に指揮系統や士気崩壊の扱いは酷似しています。
ただし、こちらはデイズシステムの名前の通り3ターン=1日と圧縮されています。ヘクスサイズも大きいので、結果として砲兵の射程が1ヘクスしかありません。つまり隣接へクスしか撃てません。これは違和感あるのですが、戦術級ゲームの問題の宝庫であるLOSルールが不要になっているので、メリットもあります。
まずは緒戦のシャンポーベルシナリオからやってみました。
小生は今回もプロイセン側です。
ベイとシャンポーベルを守っているオルスフィーフの第9軍団側から、ナポレオン本隊の接近を撮影。50mm接写レンズの焦点深度が非常に浅いので、向こうは霞んで見えません(苦笑)
このシナリオは夜に始まるのが曲者です。夜間は連合軍が先行。シナリオ開始時に出せる行軍命令で、シャンポーベルにいる第9軍団主力をベイへ移動します。
連合軍は終了時にベイを確保していると8VPです。実はこれだけで勝ててしまいます。
必然的にフランス軍はベイを落とす必要があります。そのためフランス軍も夜間行軍してベイに接近。騎兵軍団はベイを迂回してシャンポーベル(5VP)に接近します。
さらにややこしいのが、ベイがシャトーであることです。
シャトーは非常に防御効果が高く、どんなに大攻撃力で攻撃しても戦闘比が2:1までしか上がりません。また退却の結果を受けません。ただし、スタック制限が歩兵1ユニットしか入れませんので、ステップ数が2ステップしか居られません(厳密には歩兵1ユニットしか防御効果を得られません)。
いろいろと議論しながらプレイして、結局、フランスがベイを落とせずに敗北と判定したのですが、次のシナリオに移ってから水戸爺さんが妙案を思いつきました。砲撃すれば良いのです。
このゲームでは、砲撃と攻撃は別のものとして扱われ、同じターンに両方とも同じヘクスに実施できます。
また、砲撃では砲兵側に損害が出ません。
このシナリオでは戦力損害は0.5VP/戦力なので、EXでベイを占拠すると、連合軍にフランスは損害の半分の点を与えてしまい、ベイを取ってもシャンポーベルの5点と合算するとフランスは連合軍に届きません。
なので、砲撃によるEXでシャトー内の敵を除去するのが最善、かつどうやら唯一の勝機のようです。
ただ、シャンポーベルでも5点もあるので、フランス軍はさらに進撃してシャンポーベルを占拠する必要があり、さらにできれば無損害で行きたいのです。
鹿内さんがお見えになっていて、「昔やりましたよ、街道でぶつかり合って終わりなんだけど、0.5点を争うようなことになるんですよ」とコメントいただきましたが、まったくその通りです。
シャトーと言う特殊なヘクスを争うので、シャトー関連の戦闘ルールの細かい所まで読みこんで使いこなす必要があり、いわゆる作戦を争うという感じにはほど遠いです。
でも、システムのいろいろな部分を細部まで使いきる練習としてはちゃんと機能していると思いました。一応、合格点だと思います。時間のある時に一人で研究して見ようと思います。最後は砲撃のダイス次第なのかなと言う気はしますが。