7月のNHK杯囲碁トーナメント

一か月が過ぎました。

3日は横塚先生の解説。無難に解説されていたと思います。

10日は下島先生の解説でした。ギャグでスベることはなく、ホッとしました。が、最後の投了図に至る場面の攻め合いで、なんと手数を数え間違えるという大失態。おかしなことを言っているなと聞いていたのですが、投了後に慌てて説明しなおしましたが、クライマックスの盛り上りで混乱を招く非常に悪い解説でした。(厳しいことを言いますが)来年は出てこなくて良いと思います。

17日は小松英樹先生。対局者として呼ばれなくなって久しいのでご無沙汰でしたが、さすがに無難に解説されていたと思います。

24日は鈴木歩先生。星合さんに「緊張されていますか?」と聞かれて、「なんか、家で星合さんと二人で碁を検討しているみたいなんです」と、意外なほどにリラックスした解説ぶりでソツなくこなされていました。旦那さんが解説上手なので、解説指導があったのでしょうか。この出来栄えなら今後もレギュラーで出て欲しいと思いました。

31日は河野臨九段。

この碁は非常に難しい碁になって、普段は饒舌とは言えない河野九段がしゃべりにしゃべり続けました。それだけ喋っても一手の間に次の手までに解説したいことが解説しきれない感じで、たいへんお疲れさまでした。

いつもは理解が早く聞き手としてスムーズに進行する星合さんも、「ああ、そうなんですね?」などと解説に理解を追いつかせるのに苦労されている様子でした。バリバリのプロ三段の星合さんが聞いても大変な解説なのですから、多くの視聴者には難解に過ぎたのではないかと思います。ただ、河野九段の解説でなかったらもっと大変なことになっていたであろうことは想像に難くありません。河野先生を使う時期としては少し早かったかなと思いましたが、結果的には正解の配置となりました。

8月は高尾先生、銘琬先生、レドモンド先生、結城先生と錚々たるメンバーが並んでいて、割と安心して見ていられそうです。