必ずとまでは行きませんが、可能な限り見ております。
上野さんと、鈴木さんが相次いで登場しました。
上野さんの碁は、個人的には剛腕に過ぎて受け入れがたいものがあります。河野九段を相手に、むしろ河野九段が力を出す展開となり、だいぶん苦労した末に投了となりました。非常に難しい碁でしたが、鶴山淳志八段の解説が非常に良くて楽しく見られました。若手棋士には珍しい(?)解説上手で好感を持ちました。
この辺で、かなり無理な感じを受けました。
鈴木あゆみさんは大好きなのですが、余八段相手に早くから苦しくしてしまい、かなり粘ったものの投了やむなくなりました。
この辺でできたツケノビ定石みたいな辺りで出切りが残って苦しくなった気がします。ご本人は最初のシチョウ当りで間違えた所からちょっと失意だったようですが。そんなに簡単には負けにならないでしょう。
感想戦でツケ引いて切り下がる図も出ましたが、取らせてもらえないでつぶれてしまうようなので、ツケノビるのは仕方がなかったようです。そうだとすると、この時点ではもう既に悪いということではあるようです。うーん、敗着が早い。
今期からAIの勝率判定が出るようになったのですが、番組を面白くしているかと言うと、むしろつまらなくしていると感じます。
対局中に形成判断するのも楽しみの一つだと思うのですが、それを否定しています。
それだけならまだしも、AI判断が大きく変わった時に、往々にして解説者がそれを解説できずに持て余しているのが問題。10%くらい動いても人間同士なら判らないくらいという話ししかできないなら、表示したり聞き手も聞いたりしない方が良いと思います。
また、AIはしのぎに自信があるので少し弱い石があっても問題視しないようなのですが、初心者には悪いお手本だという気がします。薄くても目いっぱい地を頑張るような碁を教える人間の先生は、あまりいないと思うのですが。
で、上野さんのように薄くしてつぶれてしまうと、解説者はますます説明が付けられません。やっぱりこういう打ち方はダメなんですねと言うしかないのですが、対局者もいるスタジオでそうは言えないでしょう。解説者も大いに困惑しているのではないかという気がします。