8月のNHK杯囲碁トーナメント

 第1週は、本木8段対小池7段。解説は三谷8段でした。

 可もなく不可もない解説ぶり、対局の方は本木先生が快勝しました。

 第2週は、芝野名人対牛女流最強位。同い年とは知りませんでした。

 名人がそのことをかなり意識して固くなったのか、序盤から中盤に掛けて押されてしまい、一時は最強位の勝率90%というAI評価に。しかし、左下から厳しい手段を連発して名人が逆転勝ち。

 解説は宋光復九段。と言うより一力棋聖の師匠と言った方が通りが良いでしょうか。栄子ちゃんよりの発言が多いのが気になりましたが、普通の出来栄えの解説でした。

 第3週はご贔屓の林漢傑先生と大西龍平7段。

 大西ワールドに飲み込まれないようにと警戒していましたが、初手8の6にいきなり一間掛かりする驚異のオープニングとなりました。

 左下の攻め合い敗けを攻め取りにする加減を逃したのが痛かったようで二目半で惜敗しました。

 逆に大西7段の斬新な手法がいきなり勝率を損ねたりしないのを見て、囲碁と言うのはそんなに狭いゲームではないのだと再確認できて大いに安堵しました。

 解説はレドモンド9段でしたが、簡潔にしてミニマルな解説でしたが、要点は押さえていてさすがと思いました。

 第4週は河野9段対関天元。解説は本木克弥8段でした。

 中盤から大石同士の攻め合いの劫となり、非常に形成判断の難しい碁でしたが、結局は攻め合いはそれなりの相場で終わり、最後まで寄せて作り碁となり河野九段が半目残しました。感想では、攻め合いに勝った時はもっと良いと思っていたのにとコメントされ、筆者もAIの形成判断もそう思っていたので、少なからず寄り付かれた模様です。

 本木先生の解説は安心して聞ける完成度でした。