よだかの片思いを見る

舞台挨拶付き回を逃してしまい、それなら新宿まで行くこともないかと地元で見ました。

なかなか重い映画でした。

顔にあざがあることがコンプレックスでもありアイデンティティでもある主人公アイコ。彼女のインタビューを読んだ映画監督の飛坂は、是非とも映画化したいとアプローチする。

アイコは工学部の大学院生という設定で、その同級生に藤井美菜演じるミュウ先輩。なんと工学部女子としては考えにくいことにラテン部で、露出の効いたキンキラ衣装に背中にスワロウテイルの翼を付けてサンバを踊ります。

彼女がアイコと、アイコに思いを寄せる原田に言うセリフが、「あんたたちも青春エネルギーを運動エネルギーに変換しなくちゃ」と言うのが気が利いていました。

アイコは飛坂の熱心なアプローチに敗けて映画化を承諾し、二人は交際を始めます。その話しを聞いた藤井が応援する辺りも良い感じ。

こういう明るい女子大生役を藤井が演じるのは少し意外でした。いえ、似合わないということは全然ないのですが。

終盤でラテン部のバーベキューで顔を火傷してしまった彼女が、「こうなるまではアイコちゃんのあざのことを真剣に考えたことなかった」と言うのが正直ですが、どう受け止めて良いのか微妙な感じです。

松井玲奈のディープキスやベッドシーンを初めて見ましたが、気が付けば31歳ですから女優としてはそろそろ演じて当然の年齢なのでしょうね。

重量級だったので、もう一回劇場ではない感じです。