高斎正です。
豊田先生の本からの発掘品。
高斎先生がカーレース小説を次々に上市したのは、筆者がSFアドベンチャーを毎月読んでいた頃のことです。
しかし、筆者の実家は誰も免許を持っておらずクルマに接点がなく関心もなかったので、とうとう今に至るまで一冊も読んだことがありませんでした。
豊田先生の盟友だと聞いて、一冊くらいは読んでみるかと思い一念発起してマーケットプレイスで買いました。
タイトルそのままで、ホンダがF1レースに復帰する話しです。
スペインから始まって最後のイタリアまでを、乗用車エンジン研究に資するための走る実験室として戦う話しです。
CVCCの3ヴァルブエンジンで非力を承知で戦い抜くのですが、最後は大団円となります。
リーダビリティは非常に高く、ストーリー的にも良く練れています。ただ、それでもこちらが「クルマ」に関心がないので、もう一つ嚙み合い切らない感じでした。
そもそも、これは全然SFではありませんし。