歴史群像177号を読む

ゆいしかさんが話題にしていたので興味を持ってAMAZONで引きました。

 ゆいしかさんも書かれていますが、山崎雅弘さんの「スペインの独裁者 フランコ伝」が抜群に面白く読めました。

 

多くの独裁者と同様、フランコも家族や身内を優遇する縁故政治を行い、国の富を不正に配分する汚職に手を染めた。だが、内戦での勝利と第二次大戦での中立保持、戦後の一時的な国際的孤立を毅然とした態度で凌いだことで、フランコはスペイン国内で特殊なカリスマ性を帯び、組織的なフランコ打倒の動きは最後まで起こらなかったのである。

 

 というまとめには、大いに感服しました。

 フランコのことはあまり良く知らなかったので非常に勉強になりました。

 

 逆に第一特集の「太平洋戦争時の日本巡洋艦」は面白くなくて辟易しました。記事のテーマより、ライターの筆力の方が重要なのですね。

 SMSエムデンをやっていると、むしろ欧米列強の巡洋艦を俯瞰する記事が読みたいなと思ったら、次号予告に「英仏独伊 ヨーロッパ列強海軍の巡洋艦整備競争」というのがあって、これは次号も買わされるのかと、ちょっと嘆息しています。