沖縄ノートを読むのを挫折する

 大江健三郎です。図書館。

 目下の日本人最後のノーベル文学賞受賞者。

 筆者は、「村上春樹ノーベル賞をとることはもはやない」と思っているので、きっと最後の日本人になるような気がします。

 最近のノーベル文学賞は、平和賞の補助部門のような選考になっているので、そういうニュアンスが出ない村上春樹への授賞はないと思います。

 とまれ、亡くなられたので、この機会にと思い、1月に沖縄戦をプレイしたことだしと思って読み始めました。7分目まで読み進んだのですが、ついに挫折。ここまで進んでの挫折は珍しいことです。

 とにかく読みにくいです。

 ノートと言う書名にも出ていますが、大江先生が自分のために書いた取材ノートという感じです。広い読者に読んでもらうために読みやすくという意思がほぼ感じられません。

 特にナイチャーとしての自戒を延々と繰り返されるので鬱陶しいこと。その自戒が間違っていないから、なおさらに読み辛いのです。