☆春の剣客を読む

大富豪同心。

カバーの惹句によれば、「絶好調シリーズ第13弾」とのこと。

今回は少し凝った構造になっていて、卯之吉に仇を探して欲しいと頼む大名家家中の若様。探されている側の剣客。その剣客の腕を見込んで卯之吉を切ってもらおうと考える天満屋

剣客と遭遇し、道場破りを邪魔されるも腕前を認める水谷弥五郎。剣客が只の浪人ではないと故あって知ることとなった長屋の住人達。

といろいろな所で思わぬ縁で繋がって複雑になっています。

一種のコンマンものめいた仕上がりになっていて、最後は見事に大団円となります。

シリーズ中でも屈指の出来栄えと思います。