とりあえず最終回まで見ました。来週また特別編があるようですが、一応、最終回で区切って置きます。
とは言っても、実態としては一つ前の第10回がクライマックスでした。
みちは、陽ちゃんに離婚して欲しいと切り出します。他に好きな男がいるのかという質問には、そんな人はいないと秘密は墓場まで持って行く覚悟を示します。
新名誠と楓も離婚に合意します。楓はみちの所まで来たくらいですから彼女の存在は承知していますが、自身の仕事のために離婚を積極的に受け入れます。
で、二人とも相次いで離婚が成立するのですが、そのことを前提に誠はみちに好意を再び伝えます。しかし、みちは
おー!
そして、自分の足で立つことのできる人生を目指して一人で進むことを宣言します。
さて、そこまでして仕事を選んだ楓だったのですが、退職する編集長(MEGUMI)は、なんと
それってあんまりでないかい?
スタッフ会議で議論した末に書いた結末だと思うので、一人脚本家の仕業とも思えませんが‥。
こうした誰も幸せにならないような状態から翌週の最終回は始まるのですが、楓は誠がみちと付き合っていないと知ると激怒します。誠の幸せも編集長の仕事もないとすれば、彼女は一体なんのために好きな人と離婚したのか?というのです。なるほど、さも思うであろうかという主張です。
同じことを誠から聞いた陽一も、一体どういうことなのかと訝しく思います。
数か月後に、姉(紺野まひる)から姪たちの発表会にみちを誘ったことを聞かされた陽一。姉はあなたは来てはダメ、まだみちさんと会えるタイミングではないと警告されますが、発表会に行きます。
みちに昇進試験の勉強を教えた誠は、時間がいっぱいいっぱいになったのでみちを車で会場まで送ります。そして、会場で陽一と誠は再び顔を会わせてしまいます。
GINGER編集部からBABYMO編集部に異動になった楓は、街頭撮影で偶然にみちと出会います。逃げようとするみちを捕まえて、二人で殴り込みに行こうと陽一の勤めるカフェ「肆」へ。
すると、先に誠が来ています。誠も殴り込みだというのです。
そして、誠はあきらめ悪く今一度みちへの好意を語り、悔し紛れかもしれないけれど幸せになって欲しいと告げます。
折からの集中豪雨で3人は傘を借りて店を出ますが、みちは忘れ物をしたと店へ一人だけ戻ります。そして、陽一の新しい趣味である影絵を披露してもらい唇を重ねます。その影絵を当てるクイズで、陽一は「これは一度離婚したのに、またキスしてしまうダメな夫婦の影」とコメントします。
全体を通して常に辛辣なコメンテーターであった華は、ついに結婚してお腹が大きくなって産休の挨拶にみちのところへ現れます。
全体を通して良く出来ていたと思います。「昼顔」も良かったですが、こちらの方がセックスレスにも離婚にも踏み込んだ見解を随所に示していて良かったと思います。
安易に「不倫=絶対悪」とする近年の世間の風向きに迎合しなかったのは前作ともどもですが、まるで中学生みたいだった上戸彩と斎藤工の恋心より、ずっと大人の悩みを描き出すのに成功していたと思います。
奈緒は「ファーストペンギン」に続いてクールのトップ話題作のヒロインを完遂したと思います。
そうは言っても不倫ものであることは否定のしようがないので、DVDを買って何度も見るかと言うと、そこはちょっとハードル高い感じです。でも、「昼顔」とどちらかを選べと言われたらこちらでしょう。