山田正紀の新作です。
なので、買って読みました。久しぶりにamazonを使いましたが、無事に届いてなによりです(苦笑)。
小惑星で化石白骨が見つかった‥という何処かで聞いたような設定で始まります。しかも、当該探査船は小惑星下降時に突然3系統の通信回線全てが断絶。しかも、それらが突然復旧し、その時には降下している対象の小惑星が入れ替わっていたというサイエンスミステリーです。
多分に山田版「星を継ぐもの」を目指していそうなのですが、残念ながらあんな風には仕上がっていません。
ルレタビィユの「黄色い部屋の謎」が言及される通り、重要な登場人物が嘘を吐いているからトリックが見破りにくいという(ミステリーとして)インチキな感じが一つ。
一応は対象の小惑星が入れ替わっていたことの科学的な説明がされるのですが、その解き明かす経路のセンスオブワンダーが不足しています。
まぁ、再読する必要はないだろうと思い×を付けました。早めにブックオフに売りに行かなくては(笑)。