アイネクライネナハトムジークを見る

 10ヶ月ぶりの7回目、DVDを見ました。

 まだ新しい発見があります。何度見ても隅々まで見尽くしたとは、なかなか言えないものです。亜美子ちゃんが塾の受付の多部未華子に、ウィンストン小野のサインを見せて、お父さんの友達がわざわざ私のためにもらってくれたんです。と言って、「その人、いい人ね」と多部が答えるのですが、まさかそれが自分の同棲相手の佐藤だとは気付いていませんね。最後まで気付くこともありません。でもまぁ、最後には佐藤のプロポーズを受けるのですから、まあハッピーエンドと言うことでしょう。もう一組のウィンストン小野と、美奈子も無事に結婚していることが再挑戦直前のテレビインタビューで語られているので、めでたさもまずまず。

 美緒と久留米君も結ばれて欲しかったけれども、これはウィンストンの最後のパンチがゴング後と判定されて告白が実現せず。代わりにファミレスでの美緒のピンチを久留米君がお父さんと同じやり方で救うエピローグみたいなシーンで、唐突に告白します。それに対する美緒の答えはないのですよね。でも、彼女は微笑んでいるので(これは前回書きました)きっとOKなのですよね。

 合唱のシーンで先生の口パク指示に反発する久留米君を、「久留米君って意外とイイやつだよね」と美緒が亜美子にコメントする時から二人は結ばれる運命だったのかも。なぜそういう評価になるのかは、後に美緒が「久留米君のお父さんってそっち系なんでしょう」というクラスメイトの男子が久留米君を排除するために広めたゴシップからの意外性があってのことだと言うのが今回の発見です。

 人を呪わば穴二つの反対で、穴に落としたつもりが逆にヘルプになってしまっていたという事例です。