ゲームレビュー:ドワーブンディグ:ドワーフたち

bqsfgame2006-03-19

各プレイヤーの指揮するパーティーは4人のドワーフから編成されている。4人はそれぞれ異なるスキルを持っており、それぞれそれらしいフィギュアになっている。
エンジニアとマイナーは穴掘りのスペシャリストで、彼らがいることで穴掘りの難易度を下げることができる。それに加えてエンジニアは地勢を読み取って強行軍を実施する能力がある。マイナーは地勢を利用して遠くはなれた他の種族のタイルに向かって衝撃波攻撃をすることができる。
残る二人は祈りを捧げることで幸運を呼び寄せることができるエルダーと、他の種族や地獄ゴキブリと戦うときに役立つウォリアー。
プレイヤーはこの個性のある4人組を率いて宝物タイルまで辿り着き、首尾よく自分の入り口タイルまで宝を持って帰ると勝利できる。
ただし、ことは単純ではなく、宝物タイルにはプレイ人数より少な目のタイルしか宝物しかない。したがって、出遅れた種族は別の種族が手に入れた宝物を奪おうと付け狙うことになる。
宝探しの要素と戦闘の要素がミックスされていて、適当な難易度のゲームなので広い層に薦められるゲームだと思う。入り口と宝物タイルの間は直線距離で4ヘクスしか離れていないから、穴掘り作業をしたり危険に遭遇したりしても、そう長旅ではない。プレイ時間は人数によるが4人でも2時間あれば終わるだろう。
パーティーが4人しかいないので、ハザードなどで人数が減ると深刻。これを緩和するためにRPGで良くあるラックロールが導入されている。探検や祈りを通じて手に入るグリットと呼ばれる石を使ってラックロールを修整することもでき、ツキがないことがあったときには後で運が回ってきたり、人数が減ると神様が多少は優しく振舞ってくれるようになっている。
本格的な探検物を期待する向きには物足りないが、探検や戦闘の要素のあるファミリーでもプレイできる作品としてはまとまっている。