ゲームレビュー:ドワーブンディグ:全体像

bqsfgame2006-03-18

「ドワーブン・ディグ」は、直訳すれば「ドワーフたちよ、掘れ!」と言ったところか。タイトルの通りドワーフたちがトンネルを掘って宝探しを競うボードゲーム。KENZER・AND・CO.という聞いたことがないメーカーの2003年の作品。いわゆるブックケースサイズで、ドワーフのメタルフィギュアも立派なものが付属している。
ゲームの内容や難易度は、ドイツゲームアメリカンシミュレーションゲームの中間くらい。ルールの記述の端々がきっちりしていないが、ルールの分量は多くない。
ゲームマップはヘクスタイルを組み合わせて作る方式、ただし全部地中のタイルばかりなのでいささか殺風景。
各プレイヤーはドワーフのそれぞれの部族を代表する探検隊を指揮する。目的となる宝物が埋まっているタイルを中心に、そこから放射状に4ヘクス離れた位置に各種族のスタートタイルが置かれる。それ以外のタイルはランダムに置いたり、プレイヤーが相互に配置しあったりして地下世界が形成される。
地形タイルの周囲の6辺は、解放されてオープンになっているか、グラナイトの壁があるか、バサルトの壁があるかのいずれかになっている。隣接するタイルとの間は、この3種類の状態が2辺合わさった形になる。両方ともオープンなら通路としてそのまま通れるが、壁がある場合には掘らなければならない。
グラナイト1枚だけの壁が一番掘りやすく、2枚重なっていたり、バサルトがあったりすると成功率が下がっていく。
また、タイルにはハザードタイルという危険を伴うものが混じっている。地下を流れる川を表すウォータータイルではメンバーが流されてしまう危険がある。溶岩タイルはもっと危険で落ちれば命はないものと思わねばならない。また、有毒ガスが蔓延しているタイルや、地下世界に住む害獣アンデサイト地獄ゴキブリと遭遇することもある。
[つづく]