GBACWから完全撤退

南北戦争の由緒ある(?)戦術級シリーズGBACWから完全撤退した。最後まで持っていたTSR版TSS、シダ山、プレザントヒルの3作品を手放し、ついに手元には何もなくなった。
改めてGBACWを考えてみると、その魅力は南北戦争の著名な戦いを、その戦場のディティールのあるマップの上で、個々の部隊が分かるスケールで、共通のルールで戦えると言うところだったと思う。ピーリッジやドライブオンワシントンから始まったシリーズで、比較的スケールの小さい戦いでフルマップ、200カウンターシートにまとまるような縮尺を採用した。その結果として、ゲティスバーグや、アンティータムはビッグゲームとなり、プレイアビリティが悪くなってしまった。コリント辺りでも、本当に戦闘のクライマックスのところしか切り出せず、結果として作戦的な機動余地などはゲームにはなく、ぶつかるべくして選択肢なくぶつかるような感じになっていたと思う。
GAMERSのCWBは、この辺を考慮して少しスケールを大きめに取って作戦的な機動余地を設け、同時に命令システムを導入することで、南北戦争の戦いでしばしば決定的だった指揮官の決断能力をゲームに反映した。
結果としてゲームシステム的には複雑度を増しているにも関わらず、CWBの方が著名な大作戦をプレイするにはプレイアビリティが良かった。そんなこともあってCWBさえあれば、GBACWはもうプレイすることはないだろうという決断をした。この決断は既にしていたとも言えるが、それでもTSSだけは手放しがたく、それをプレイしようと思ったら練習用で面白いゲームを持っていないとGBACWプレイ仲間を養成するのに困るかと思いシダ山とプレザントヒルに絞って持っていたものだった。
ただGBACWもホースソルジャーでTCT方式になり、さらにゲティスバーグの3日間からチット方式になったようで、どんどん複雑化してプレイアビリティが下がっており、プレイするゲームとしては競争力がどんどん低下したように思う。今となってはGBACWプレイヤーを4人集めて旧ルールのTSSをプレイするということは、どんどん現実味が薄くなってしまっている。旧SLシリーズ+COIを今からプレイしようと言うのと近いが、それでも旧SL+COIなら戦術級が好きなプレイヤーを1人捕まえて小さなシナリオからインストすればできなくもない気がするが、GBACWで4人のチーム戦はもはやできない気がしてしまったというところか‥(^_^;