ザ・グレート・インベージョンを入手する

bqsfgame2009-06-12

クロノノーツさんの中古海外ゲームリストをつらつらと眺めていたら意外なものが載っていた。
ザ・グレート・インベージョンである。
これは、最近、熱心にプレイしているCOAの南北戦争キャンペーンシリーズの第一作である。
この段階ではシリーズ化される想定ではなかったようで、そもそもデザイナーが後のゲイリー・セルカークではなく、
マーティン&ミルマンのコンビである。
このコンビの作品と言うと、デビルズデン、リトルラウンドトップ、アイアンブリゲード、ハーベストオブデスなど、ゲティスバーグ戦役にまつわるものが並ぶ。
比較的知名度があるものとしては、S&Tのプレザントヒルとハーベストオブデス、それにAHのデビルズデンなどが挙げられるだろうか。
キャリアの割にはヒット作がなく地味な存在だ。このグレートインベージョンもそれほど高く評価された訳ではなく、当時としては南北戦争の会戦級にエリア方式を持ち込んだ不思議な作品くらいの反応だったようだ。
特にCOAの初期のゲームでは常なのだが、コンポーネントが非常に貧弱で、そのことが価値感に富んだ良質のコンポーネントのゲームを販売していたAHの全盛期にあっては大きなマイナスになったようだ。
ルールは目次の構成を見る限りでは後のシリーズゲームと、ほぼ同様のもののようだ。ただし、チャート類などを見ると完全にイコールではない。
このゲームの評価ではルールの完成度も低かったと言われるので、ルール的には後のセルカークの二版ルールを使ってプレイした方がいいのかも知れない。
それにしてもマップがハーフマップ1枚しかないのは非常に意外だった。それでいて北はハリスバーグから南はモノカッシーまで含まれていて、会戦級というよりは作戦級と言うべき範囲になっておりシリーズの他作品と近いパースペクティブになっている。
ゲームターン数は10ターンとなっている。
南軍はプレイ開始前に戦略目標を選択する方式になっている。この辺りは興味深いところなので、ちゃんと読んでから後日また改めて。