感想

全然、予想したようには展開しない作品である。そもそも一向にスラックスに着く気配すら感じない。
しかも、独裁者対ヴォダルスという構図は、どうも見掛け通りのものではないらしい。世界はファンタジー的に見えるが実はサイエンスフィクション的なものらしい。
本巻では第一巻で作り出した世界観が壊され次々と謎が提示される。しかし、これらの新たな謎は本巻の段階ではさっぱり解かれることはなく、何もかもを積み残したまま本巻は幕を閉じてしまう。
フラストレーションが貯まること夥しく、人によっては好む人もいるのかも知れないが、個人的には本巻だけを単体で評価するなら×だろう。思わせぶりにも限度があると思う。
もちろん四部作全体として完成しており、本巻が起承転結の承として正しく機能していると後で分かったなら評価は修整する必要があるかも知れないが‥(^_^;
いずれにせよ、あまり間を置かずに「警士の剣」を読む必要はありそうだ‥(^_^;