デモクレージーをソロプレイ

bqsfgame2007-03-25

カール・ハインツ・シュミールの「みんなで決めたこと」をブルーノ・ファイドゥッティがリメイクしたという作品。元作品はメビウス便の初期のもので自分で翻訳を担当した懐かしい作品。多分、JAGAでT中さん、こばあし名人、Oちゃんらとプレイしたのが日本最初のプレイだったのではないかと思う。
時を経てリメイクされ、洗練され、コンポーネントはコンサイスになった。絶対賛成カードや絶対反対カードはオリジナルにはなかったのではないかと思うが良い追加だと思う。これによって普通は可決されそうなものが否決されたり逆が起こりえるのは、このゲームの全体の雰囲気には噛合っていると思う。同点の場合のジャッジがカードに記入されたのも多分このゲームになってだと思うが良いような気がする。
その一方で、元ゲームにはアクションを求めたりするような遊び心があったのだが、今回ソロプレイした範囲ではそういうものは見掛けなかった。モスキートのゲームの多く(たとえばアラカルトや引越し騒動)は、こどもゲーム的なデクステリティやアクションを含んでおり、「みんなで決めたこと」にもそうした遊びの部分があってルールをみんなで作るというシュールなメタゲームをどこか親しみやすくしていた。その部分がなくなったのは少しドライな感じがするようになったと思う。
豊富なカードの内、一部しか使わないこと、プレイタイムを短めに収めていることは良い加減だと思う。ゲームは腹八分が良く、「またやりたいね」と言わせるのが、「当分やらなくてもいいね」と言わせるより良いと思う。