1960大統領を作る方法をソロプレイ

bqsfgame2007-11-06

出張の電車にルールブックを持っていったところ、帰りまでに気持ちよく読み終わることができた。
間違いなく今までに読んだカードドリブンゲームの範囲では一番よく書けているルールブックだと思った。アメリカンシミュレーションゲームのルール記述レベルから、ユーロゲームの記述レベルに移ったという感じだろうか。コンポーネントの立派さと言う面でもユーロゲームの水準だし、良い意味でユーロゲームの影響を受けたアメリカンシミュレーションからの派生ゲームという気がする。
娘が活動を開始してからはゲームはワンナイトで片付けなければならないので、ソロプレイでは終わりまでやることはなかなか難しい。しかし、このゲームは初見で終わりまでできてしまった。そういう意味でもプレイアビリティは抜群に良いと思う。
ゲームのプレイ感自体は、「トワイライトストラグル」と同様にPCマーカーの配置部分だけをやるカードドリブンと言ったところで、部隊機動して戦うカードドリブンと比べて静的で盛り上がりに欠ける気がする。囲碁で言えば布石とヨセだけやっている感じで、中盤戦の戦いの部分がないような感じだろうか。
それでもディベイトを途中に設けてあり、「トワイライトストラグル」よりは後発の分だけ考えられているとは思った。ただ、そこのインパクトは今回のソロプレイでは今一つだった。もう少し効いても良いのではないかなという気がした。逆に最後の投票日は結構なインパクトがあるのだが、今回は両陣営とも上手く活用しきれず。投票結果では史実を翻してリチャード・ニクソンが勝利した。