有志新年ゲーム会:ヘルマゴールを対戦プレイ

bqsfgame2008-01-09

ソロプレイ段階では懸念先行だったヘルマゴールを対戦してみた。
今回はプレイ経験者が2人いて、その方々が口を揃えて言うのが「長考禁止」。確かにオークションの段階で先々を見通してビッディングする必要があるので長考しようと思えばいくらでもできてしまうゲームかも知れない。
しかし、プレイ人数が5人くらいになると、読み切れやしない気がしてくる。また、長考禁止令が行き届いたこともあって、割とサクサクと進む展開に。特にビッディングなど、自分がビッドしたからトイレに行こうと思うと、もう番だよと言って呼び戻されるほど早かった‥(^_^;
で、結論としてはサクサク進みさえすれば、予想したとおり「エルフェンランド」の群体移動が解消されていて面白いサラリーマン問題のボードゲームとして評価できる内容だと思った。
ただし、面白くプレイできるためのハードルがかなり厳しいゲームだと思った。まず、以下のような場合には破綻する恐れが強い。
1)長考する人が何人もいる場合
2)プレイ経験者と非経験者が混在している場合
3)ゲーム初心者がいる場合
率直に言って多層構造のゲームシステムになっていて、オークション部分だけでも妙なゲームとして取り出して成立するような作りなのに、その結果を踏まえて多様なボーナスが存在するサラリーマン問題を解けというのだからややこしい。さらに先着効果があるので、本当は他人の移動の前を行くのが良く、後を着いて歩く展開は是非とも避けたいという事情もある。そうすると、後の移動経路や手順を踏まえてオークションをしなければならないのだが、ここらへんまで考え始めると、初心者はハングアップしてしまうし、長考派の人は無限に考えそうだ。
そして、もう一つ問題なのは、オークションシステムが非常にシャープなので、此処で失敗すると本当に酷い目に合ってしまう。これも敷居を大幅に高くしていて、上述の2、3の問題を深刻にしている。
と言う訳で、面子とプレイする機会を極めて慎重に設定する必要のあるセンシティブなゲームで、およそユーロゲームらしくないアイテムだと思う。あまりこのゲームは流通していないようだが、そのくらいで正解なのではないかという気もする。良いゲームではあるが、ポピュラリティを取れるゲームではないと思う。