1960大統領を作る方法を対戦プレイ

bqsfgame2008-04-12

新宿柏木にてYさんと対戦。
対戦で回すのは初めての本作だが、プレイした印象として、カードドリブンの現時点での最新進化形と言い切って良いと思った。
PCマーカー配置だけのカードドリブンは、争点の応酬をするだけになるのではないかという懸念を感じるが、本作では候補者のいる地域でしかPCマーカーを順当に配置できないと言うルールが利いており、そのような懸念をさっぱり払拭している。そして、各候補の地盤や、様々なイベントの地域性が相俟って、同じ場所に両者が置いたり置き返したりということには、いろいろな綾でならないようになっている。
実際にプレイすると感じるが、過半のカードは、イベントとしてプレイされていくことになり、相手の有利なイベントのカードを如何にして埋殺(キャンペーン戦略として伏せる)、余分なカードを設けて捨札、あるいは無効化(モーメンタムマーカーを支払って発動不可にする)するかに頭を捻ることになり、単純なPC配置のアクションはあまり重要ではない。これほどイベントカード密度が高いカードドリブンも他にないだろう。
相手がPCアクションで配置したカードのイベントを発動するのにコストが必要という設定は、どうして「トワイライトストラグル」のときに、この着想がなかったのかと思うほどだ。
プレイの方は、ニクソンを持って西部を固めたところ、対するケネディも南部を固めてしまい、両者が地盤を固めあう渋い展開に。中盤のディベートでは上手くケネディの準備不足を突いて快勝、この時点では優位に立ったと感じていた。最後の争点は中西部の五大湖沿岸諸州になると睨んでいたが、終盤の2ターンに渡ってケネディ陣営の悪質な活動妨害にあって南部に釘付けにされてしまい、結果としてテキサス、ノースカロライナ、フロリダなど南部を切り崩すのに成功したが、中西部の大票田を取り逃がしてしまう。
集計段階で、ケネディ優勢と伝えられたルイジアナミシシッピに問題があり無効になる騒動も発生、結局、ケネディ266票、ニクソン259票、(無効18票)というわずか7票差で破れることとなり、歴史を覆すことはできなかった。
結果から見ると、西部と南部の非都市部で圧勝しながら、東部と中西部の大票田都市部で破れて苦杯をなめることとなった。紙一重の敗北であり、是非とも再戦を望みたい。