ソロプレイでの意外な収穫

本作を最初に見た時に、各侵略計画が(基本的には)6つの数値パラメーターの違いでのみ記述されている点に失望感を覚えたのを思い出した。
それぞれの侵略計画にはそれぞれの哲学やドラマがあり、それは数値パラメーターの微妙な差異では記述しきれないのではないかという印象を持ったのだ。
また、カラフルな特殊能力と、それを組み合わせたコンボに満ちたトレカをいろいろと見てきたのと比べて物足りなく感じたと言うのもあったかと思う。
ところが、実際にプレイしてみると、6つの数値パラメーターの違いで、結構、侵略計画の個性は際立っており、意外なほどそれらしい部分もあることが分かってきた。
6つのパラメーターの内、侵略の進展の仕方に影響するのが、暗躍時の進展速度、暗躍で到達できる限界、発覚時の進展速度、そして偵察による発見のされやすさの4つである。とにかく、一つでも侵略が13段階に到達するとゲームが終わってしまうので、進展速度は非常に重要だ。1と2しかないのだが、倍半分の違いがあるので実は劇的な効果がある。また、暗躍段階では攻撃を受けないので、暗躍段階での進展速度と到達限界は非常に重要だ。そして、暗躍段階で発見されてしまうかどうかを決める偵察による発見されやすさも同様に重要だ。
TDFから見てタチが悪い侵略には大きく分けて3つのタイプがあるように思う。速度は遅いが発見が困難なタイプ。発見しやすいが速度が速いタイプ。発見しやすく速度も遅いが撃退が難しいタイプである。
最後の撃退が難しいかどうかを決めるのが、TDFの攻撃の受けやすさを決めるTDF値と、セブンとの対決の判定にもちい同時に耐久力でもある戦闘力だ。
セブンの攻撃力は最強のワイドショットを使っても8なので、キングジョーの9と言うのは極めて凶悪ということがわかる。そして、キングジョーは、最初にセブンが一度戦ってやるまではTDFの攻撃も非常に受けにくくなっている。したがって、TDFが偵察して発見してもTDFの攻撃は成立しないのでセブンに頼むしかない。ところが、最初はセブンより強いのでセブンは敗退するのだ。
しかし、此処にカラクリがある。キングジョーのTDF値は一度セブンと対決するとフラグが立って変更になり、TDFの攻撃が効くようになる。これによってキングジョーにダメージを与えるとキングジョーの攻撃力は低下し、結果として次にセブンが対決する時には撃退できるようになるのだ。