碁の魔術シリーズ第二巻、置碁の魔術である。
率直に言って第一巻より、かなり読み応えは落ちる。
山部先生の変幻の魔術に期待するものとして、部分最強の手段の追求や、その結果生じる変幻自在な変化というものがある。
ところが、置碁の下手向けの教科書として、そこそこの手段で簡明に局面を狭めてやればヨシとするような話しになってしまうと、それは山部先生の本に期待しているものではないように思う。そういう巻が魔術シリーズに入っている必要はないのではないかと思ったりもする。
もちろん部分の手段を様々な変化を詳細に調べて追求する面白さは本巻にも存在する。しかし、六子局の黒ならこれでヨシとか言われると、うーんそれは違うんだよなぁ‥(^_^; と思ってしまう。
次の三巻は手筋の魔術なので、またトーンアップして面白くなることを期待しよう。