×boy’s surfaceを読む

bqsfgame2010-04-08

self reference engineが面白かったので期待していた。
しかし、期待は報われなかった。
短編集と言うことで一作ごとに次こそはと思いながらページをめくったが、とうとう最後までつまらなかった。かなりガッカリだ。
これで当分、円城作品はもう結構という印象だ。
意味不明な数学描写が連続すること自体は前作とそう変わらないのだが、それによってわからないなりに独創的な世界が見えてきた長編に比べて、本書の4編はどれも曖昧模糊としたまま終ってしまうものばかりだった。