昨年の終戦記念日まわりのＮＨＫ番組で話題になった海軍反省会。
本が出版されてすぐに買い、今年の終戦記念日まわりで読もうと思った。で、手を付けてみたのだが、異常なまでに読みにくい。
１：反省会記録なので読みやすさを意識していない
２：言ってはなんだが、記録会の臨場性を残そうとしているので、お年寄りの昔話座談会にありがちな難点が、そのまま文章になっている
３：毎回出席者が違うので、会が変わるとリセットになって、また繰り返されたりする
４：関係者の集いなので、出席者の間で当然の人名や用語はなんの説明もなく登場してそのまま流れていく
などなど。
同じバックグラウンドを持って懐かしく読める人には良いかも知れないが、筆者のように日本海軍に今までほとんど興味のなかった人間が手を出すものではなかった。
ＮＨＫ番組のように万人向けを意識してエッセンスを再編成したものでないと、筆者には到底理解できないということを痛感させられた。資料としては凄いのかも知れないが、読み物としてはどうだろうかという気もする（負け惜しみ）。
