×青い鳥の虐殺を読む

bqsfgame2011-01-30

その昔、サンリオSF文庫から訳出されたジュリの「不安定な時間」、キュルヴァルの「愛しき人類」、プロの「この狂乱するサーカス」などのフランスSFは非常に面白かった。
そんなこともあって、フランスSFのアンソロジーが出版されていたと知って入手した。あまり期待してはいけないと思いつつ、ついつい期待してページをめくっていた。
うーん、正直に言ってサンリオから出ていた洗練され、それでいて英米SFとは違ったテイストを持つ傑作群と比べると、かなり期待外れ。
SFの原点に還った素朴な短編群と呼べば、かなり言葉を選んで誉めた感じだろうか。ひねりもなく、フランスSFらしさも感じられず、これだけの本数を読むのが逆に辛い印象だった。