新橋出張の折りに、淳久堂プレスセンター店に行って竹書房文庫の棚を見たら「プリースト」の文字が目に入って手に取り、そのまま買いました。
「ル・カレ+プリースト」なのだそうです。なんだ、プリーストじゃないのか。
と思いましたが、読んでみたら意外な掘出し物でした。
マイクロ国家に分断された近未来ヨーロッパのスパイ物語です。
読んだ印象としては、フィリップ・キュルヴァルの「愛しき人類」に似ています。
終盤まで行くと並行世界を渡る話しになってきて、俄然プリースト的になります。
分断されて国境線だらけになった欧州で、どこからどこへでも荷物を運んで見せるクルールの物語です。
読んでのお楽しみなので、あらすじや引用はしないで置きます。
シリーズは既に5冊目が出ているそうで、訳本も続刊に乞うご期待です。ピンスカーも掘出し物でしたが、これもなかなかです。やるな、竹書房!