メカニスバーゴのルールを読む

bqsfgame2013-02-26

やっと読みました‥(^_^;
ボードは存在し、ミープルがいっぱい付属していますが、事実上はカードゲームです。
各プレイヤーは、近未来世界のメガ企業の立場です。
各企業は、企業ボードを持ち、ナンバリングされたスロットにエージェントカードを置きます。対応するナンバーを裏面に記したミープルを使って、これらのエージェントをボード上に派遣します。
ゲームエンジンは、一種のワーカープレイスメントと表現するレビューもありますが、オークションに近いように思います。
ボード上には未来世界の10カ所のエリアが記載され、毎ターン各エリアに1枚のカードが公示されます。プレイヤーは、このカードを取得するために自分のエージェントを当該エリアに派遣するのです。
プレイ順に1人ずつのエージェントを配置していき、全員が配置し終えたら、各エリアごとに派遣されたエージェントを開けてどの企業がカードを取得したかを判定します。判定方法は、交渉と戦闘があり、いずれになるかはそのエリアに最初にエージェントを送り込んだプレイヤーが決めます。
各エージェントカードには、交渉値、戦闘値があります。また、同一エリアに複数人数を送り込んだ場合は、その中でリーダーを指名しリーダーの値を使用、そして他のメンバーは第3の値である支援値を加算できます。
取得できるカードは、さらなる新人エージェント、エージェントとは別に企業の所有になって特殊能力やボーナスを発生する資産が主です。それ以外に、特殊なイベントを発生させるイベントカードなどがあります。
基本はこれだけですので、メインエンジンは極めてシンプルです。
ところが、非常にルールは長くなっています。
エージェントカードには多様なパラメーターがアイコンで記載されており、その種類は50を越えます。
10のエリアには、それぞれ解決時に適用される固有のボーナスがあったり、カードを取得するだけでなく、そのエリアで勝利したことで使用できる特殊能力があったりします。イベントも効果の大きなものがあり、多様性に富んでいます。
つまり、シンプルなエンジンに、膨大なガジェットを詰め込むと言う典型的なB級SFゲームになっています。
で、ミープルを使った秘密ビッドになっていて、自分でも何をどう運用しているのか混乱してしまいそうです。
また、企業内序列と言う概念があったり、金融社会なのでコスト、収入と言った概念とマネージメントも重要です。
実は4ターンしかなく、10のエリアを4回解決するだけのオークションゲームなので、プレイ時間は2時間と表示されています。確かに、作戦長考したりルール確認作業が長引いたりしなければ現実的な数字のように思います。しかし、初見では難しい。カードのパラメーターを読み解いて運用を考えるだけで大仕事のように思います。エリアの特殊事情まで考慮に入れてエージェントの適切な運用を考えるのは、最初はかなり大変な気がします。
もちろん自分のことだけでなく、他人の状況も見なければなりません‥(^_^;