オランダ革命とは

レボリューションの題材は、オランダ独立戦争。これは1568年から1648年まで戦われ、別名80年戦争。
この時代は専門外なので良く知らないのだが、要はカルヴァン派が優勢になったオランダ北部諸州をカソリックのスペイン国王が統治している歪が出発点らしい。
オランダに親愛感の薄いフェリペ2世に代替わりしてから諸州の不満は高まり、ついにオレンジ公を戴いて反乱を起こしたと言うのが出発点。ハプスブルグ家と新教勢力の戦いと言う大きな構図の一角と言って良いのだろうか。
しかし、当該地域南部(現在のベルギー、ルクセンブルグ)は、新教勢力がそれほど強くなくスペイン統治下に残った。また、肝心のオレンジ公がスペインの手で暗殺されたと見られ、北部の独立で単純に完全決着に至らなかったのが長引いた原因らしい。
とまれ独立したオランダは東インド会社を設立して、香辛料貿易で先行するポルトガルを凌駕して繁栄するようになる。
やがて、ハプスブルグ家と新教勢力の対立は三十年戦争(1618〜1648)と言う新たな紛争へと突入する。最終的に教科書に出てくるウェストファリア条約が結ばれ、宗教を軸とした領土紛争は一応の結末を迎える。オランダに関する八十年戦争は、この三十年戦争の結末までを言う。
ベルギーがオランダから独立するベルギー革命は、ずっと下って1830年のことになる。期せずしてトレシャムの代表作「1830」のタイトルになった年次のことである。ゲームタイトルの「革命」だけだと、何年のどちらの革命のことだか判らないので老婆心まで。