最近、シノギに課題を感じるので‥シリーズの2冊目です。
残念ながら大模様が怖くなくなる本と比べると大差です。
シノギの本を書くと依田先生が父上に言ったら「アマチュアにはむずかしすぎるだろう」と言われたとか。
で、依田先生はシノギの華麗な手筋の本ではなく、シノギの前の判断の本を書くんだと説明されたそうです。
どういう時には石を動いてシノギ勝負に行かなければならないのか。そもそも担ぎ出してはいけない時と言うのがあるのではないかと言う話しを書きたい‥と。
で、感想ですが、その趣旨に沿った本が出来ていたら何の問題もなかったでしょう。残念ながら本書はお父上が懸念したむずかしすぎる本になっています。
なんだかんだ言っても過半は実際のシノギの手筋に関する解説になってしまっています。明らかに有段者向けです。筆者の棋力では、回答図を見て解説を読んでも納得しきれない物が少なくないです。一応、これでもペーパー有段者なのですが‥(^_^;
これに輪を掛けるのが誤植が多いことです。普通に読んでも判らないのに、誤植で意味がさらに通じない所が少なくとも4箇所はありました。
これはダメですね。
筆者は実家が朝日新聞だったので依田先生の名人戦での活躍は良く知っているのですが、本書に関しては依田先生の評価が一段も二段も落ちてしまいました‥(^_^;