先日書いた、ローマ人の物語の7巻を発掘してきました。
なるほどブーディカの乱は5ページしか記述がなく、それもネロ皇帝の植民地為政の問題点として語られるだけで軍記的な記述はほとんどありません。
まぁ、塩野先生は軍記小説家ではないので止むを得ないのではありますが、帝政ローマ時代でも屈指の題材がここまであっさりと流されてしまったのは残念です。
そう言えば、カルタゴ戦記が出た当時に亡くなられた越田先生が、「塩野先生にしてはかなり頑張ったのでは」とコメントされていたのを思い出します。うーん、そういうことなんですね。