S&T171号:モスクワへを入手する

bqsfgame2014-10-28

「モスクワへ!」です。
と言っても、ヒトラーでも、ナポレオンでもありません。
スウェーデンのカール12世です。
この号には「7年欧州戦争」の追加カウンターが付いていると言うので、安い出物があればと思っていたら、クロノノーツさんの中古ゲームに出てきました。それで、購入することにしたのですが、追加カウンターだけしか利用しないのでは割高なので、本体ゲームも興味を持ちうるかと思って大北方戦争を調べ出しました。
そこから「パックス・バルティカ」へと繋がっているのです。
前に書いた通り、大北方戦争は実は意外と長い戦争です。本ゲームを購入して見たら、ターントラックが1707年から1711年までしかありませんでした。
シナリオインストラクションを見ると、基本シナリオは1707年冬から1709年秋までです。カール12世がモスクワ遠征を企ててから、ポルタヴァで大敗北して挫折するまでの期間になります。本当に「モスクワへ!」の部分だけやるのですね。
ちなみにエクステンデッドゲームでは1711年秋までですので、勝利したロシア側がオスマン帝国に進入してプルト川の戦いで大敗するまでと言うことになります。
あと、ビックリするのが、まずターントラックの作りが「7年欧州戦争」と同じ。なので、見てみると、行軍表とかCRTとか、特徴的な諸表も皆同じ作りになっています。どうも、「7年欧州戦争」のシステムをそのまま持ってきているようです。うーむ、これはコクはあってもキレはないコースか?
とは言え、基本シナリオは2年しかなく、7年戦争より大幅に短いので、そこはプレイアブルな印象です。モスクワ遠征だけなら外交戦の比重も低いので、外交ルールの効果が薄くても問題なさそうだし。あとは、行軍、戦闘と補給システムにゲームの醍醐味は集中しますから、「7年欧州戦争」では混乱していた補給ルールがきちんと完成しているかどうかですね。逆に、こちらの完成度が高ければ、本作の補給ルールを逆輸出すれば7年戦争も良くなるのかも知れません。