繋ぎの王者:スーパースタービリーグラハム

bqsfgame2014-12-14

昨日、繋ぎの王者と言う話しが出た。
繋ぎの王者は、一種の婀娜花ではあるが、それでもれっきとした世界王者であることは疑いない。
さらに言えば、常勝だった前王者が敗れる衝撃シーンの主役であり、新たな伝説となる新王者の露払いでもある。その意味で、名勝負を演じられる人にしか回ってこない役回りでもある。
そうした意味でプロレス界の繋ぎ王者の中でも史上もっとも成功した一人が、ビリー・グラハムであろう。NYの帝王、サンマルチノに引導を渡し、新帝王バックランドへとバトンを引き継いだ。
典型的な大型の筋肉ファイターで、そのファイトぶりは殴る蹴る、そして力任せに締め上げるだけだった。必殺技がベアハッグとフルネルソンと言うのだから推して知るべしである。しかし、彼が成功した最大の理由はマイクアクションの上手さにあると言われる。そのマイクアクションは次の時代のレスラーに大きな影響を与え、フレアーもホーガンもグラハムをモデルにしたと言うのは有名な話しだ。
また、王座転落後も息長く活躍したことでも知られている。ステロイド利用レスラーの走りでもあり、そのために体調を崩して休みがちではあったが、78年の失冠後、10年以上も活躍した。「世界のプロレス」にもテリー・ファンクとの絡みで出てきたりしたので、日本でも姿を見ることができた。
ステロイド裁判の証人となりWWFと対立したが、後に殿堂入りも果たした。