マーレ・ノストラムへ向けて:カンピオーニ提督

bqsfgame2015-06-18

マーレ・ノストラムのルールを読み終え、プレイへ向けて準備中です。
対戦予定が決まり、意外なことに枢軸軍側を持つことになりました。
で、開戦時の地中海枢軸艦隊と言えば、ラレギアマリーナことイタリア海軍です。時のイタリア海軍の総責任者が誰だか知らなかったので調べてみました。
イニーゴ・カンピオーニ提督なんですね。
若手時代は将来を嘱望され、早くに旗艦ジュリアス・シーザー(ジュリオ・チェザーレ)の艦長になっています。第二次大戦では総責任者の地位にありましたが、燃料不足に悩まされたイタリア艦隊事情もあって、あまりパッとしませんでした。
で、左遷されてドデカネス諸島総督に。
そこで、イタリア本国休戦を迎えるのですが、イタリア脱落を睨んで独英両軍が繰り広げたドデカネス諸島の戦いに巻き込まれます。サモス島でドイツ空挺部隊の捕虜になり、ポーランドの収容所へ。そこで、ドイツへの協力を求められますが、本国が降伏したことに殉じて断固拒否。最後は、イタリア北部にドイツが立てた傀儡政権、イタリア社会共和国の軍事裁判で反逆罪による死刑判決を受けて1944年5月に銃殺されてしまいました。
戦績的にはパッとしない人ですが、最後の遂げ方には一抹の憐憫を禁じ得ません。
後任は、アンジェロ・イアキーノ、カルロ・ベルガミーニと続きます。ベルガミーニ提督は、旗艦ローマに乗艦してイタリア本国休戦時に出航、イタリア艦隊が連合軍の手に渡ることを恐れたドイツ空軍の新兵器フリッツXにより撃沈され死亡します。これは、対艦ミサイルによる世界最初の戦艦撃破だそうです。