アドテクノス:SDFシリーズ感想3

今回、nifの提案ローカルルールでプレイした感想です。
自衛隊側の砲兵は常に攻撃支援火力と言うのは妥当な気がします。そうでないと自衛隊のヘッジホッグは抜けなくなってしまいます。
ソビエト側の砲兵は常に防御支援火力というのは、まぁどっちでも良いのかなと思います。ソビエト側は射程が短く、また指揮系統による支援制限もあるので、火力が単純に大きいことが理不尽に強くは見えません。これで、さらに指揮系統制限を外すと、強すぎるかなと言う感触です。
逆に自衛隊側に同一師団しか支援できないという制限を設けるのも考慮に値するかも知れません。ただ、自衛隊側はどうしてもゲーム後半は残存部隊の寄せ集めになっていくので、制限があると終盤はガタガタになってしまうかも知れません。
上記ローカルルールを入れた結果としては、少しソビエト側にバイアスしているようです。その分は、ゲームターン数を短くして調整するのが簡便なのではないかと思います。
今回のプレイのアウトプットからすると、全8ターンだった両シナリオとも、全6ターンくらいにすると、ギリギリで勝利条件が達成できるかどうかの臨界点になりそうな感じです。
そこらへんで競技ゲームとして両軍とも戦う意義が見いだせるようになると、このゲームはなかなかどうして捨てがたいものを持っているのではないかと思います。
1:現代機動戦の特徴が良く出ている
2:北海道と言う日本人に取って馴染のある地形で戦える
と言うのが大きいと思います。
一方で、シリーズ各作品ごとにルールを修正したのは、どうも上手くありません。
特に、旭川進撃作戦では、国道233号線を守る唯一の部隊である対戦車部隊が、北部方面隊の修整で何の補填もなく除去されてしまっており、非常に違和感があります。修整ルールを検討する上で、前の作品のシナリオのバランスを再検討していないのだと思います。そこらへんの仕事ぶりの雑な感じは、否めません。
今にして思えば、このテーマの最後の作品であり、オークションではそれなりに高騰するのですから、もっと丁寧に仕事をして欲しかったものだと思います。死んだ子の歳を数えているのは承知していますが‥(^_^;