アドテクノス:SDFシリーズ感想4

bqsfgame2016-11-25

同じタイトルで引っ張っていますが、少し違う側面から話しをします。
「北部方面隊を対戦する2」で書きましたが、本作ではソビエト攻撃ヘリが極めて強力です。参加すれば攻防に関わらず、自衛隊側の機甲、自走砲などのスタックに1損害を自動的に与えます。時代的に見て、ソビエト攻撃ヘリ、ハインドの評価だと思います。この時期、攻撃ヘリは注目を浴びていました。コブラ、エアキャブ、ブーツアンドサドルズなど、攻撃ヘリを中心に据えた戦術級ゲームが3つも記憶に残っています。映画「地獄の黙示録」や、ソビエトのアフガン侵攻の実戦などの影響でしょう。
本作では、戦闘時に両軍のスタックの作戦余力の差をコラムシフトに使います。これが大きなポイントです。自動的に食った損害1は、次の戦闘での1コラムシフトになります。
特に第1ターンにはソビエト側は無疲労の状態で作戦開始するので、一部のスタックを使い捨てる覚悟で機動力を細切れにして複数回攻撃を実施し、都度、攻撃ヘリを投入すると自衛隊スタックはあっという間に作戦余力が増加します。この状態でさらに、新しいスタックに全力で攻撃されると、スタックごと吹き飛んでしまう訳です。
自衛隊側をプレイしたにしさんは、この効果が非常に大きかったと言う感想でした。この効果があるので、それなりにスタック数がある帯広方面自衛隊も磨り潰されてしまうのです。これは今回の新しい知見でした。
一方で、これが本当に正しいのだろうかという疑問も感じます。
攻撃ヘリはタンクキラーとして優秀ですし、サーチアンドデストロイ能力も高いでしょう。
しかし、空中ユニットとしては低速で制空権のない所ではソフトターゲットであり、また低空を飛行しているため地上からの攻撃にも弱いと言う弱点があります。つまり、生存能力が非常に低く、緒戦でしか役に立たないのです。
SDFシリーズは、ソビエトの上陸後1週間程度しか扱いませんから、その範囲であれば強力だと言う評価なのでしょう。そのSDFでさえ、最初の2ターンくらいで限界まで使い切ってしまい、後は活動は1ターンに1回程度に限定されてしまいますが。
攻撃ヘリの評価を見ると、「エアキャブ」をもう一回やろうかなと思います。年末年始の課題でしょうか‥(^o^)?