茨城会:ブリッツクリーグ41を対戦プレイする

対戦してきました。13時集合で、18時過ぎにドイツ軍の投了図となりました。全10ターン中の7ターンまで終りました。完全終了までプレイすると6時間コースくらいでしょうか。ただ、勝利条件の設定から見て、最終ターンまでプレイすることはあまりなさそうです。
水戸さんを相手にして、当方がドイツ軍を持ちました。
水戸さんのソビエト軍の作戦は、全力で後退して土地を譲って兵力を温存するものでした。このゲームはソビエトの都市を占領することで勝利得点を争うので、土地を渡してしまうのは恐い気がするのですが、結果から言えば有力な作戦であることが判りました。古典ともいうべき「ロシアンキャンペーン」などでもドイツの攻撃力を正面から受けない後退戦略が有力ですが、本作でも有力でした。
ドイツ軍としての反省点、発見点は、以下の通り。
1:序盤の装甲部隊のステップロスが痛かった。その残像が残っていたため第5ターンのスモレンスク前面での戦闘で装甲部隊を温存して大突破の機会を自重してしまった。
2:ちょうど第5ターンに、スモレンスク前面で戦闘補給が切れるようになっていて、デザイナーの悪意を感じた。
3:ソビエト軍の大都市の防御効果が凶悪で、特に海上補給があって孤立しないオデッサの強さには困った。
4:「ルシアンキャンペーン」と異なって泥濘後に凍結しても装甲部隊の再進撃が望めない。理由は、晴天時の平地1移動力に対して、泥濘時の3は凶悪、凍結時でも2移動力が必要であるため。

4の事情があるので、事実上、10月以降はドイツの装甲部隊の大突破は停止します。つまり9月までが勝負です。ここまでに勝ち切れないと、後はドイツの勝利は難しそうです。なので、冒頭に述べた通り、最終ターンまでプレイする必要はあまり感じませんでした。
すると、結局は、ドイツの最後のチャンスは1、2に記載した第5ターンのスモレンスク正面での、装甲部隊補給切れ覚悟の大突破しかなかったようです。初見なので、後半の難易度が判らず、形勢判断を誤ったのが敗因です。もっとも、スモレンスクを大突破したとして、それでドイツがすぐに勝利できる訳ではなく、スモレンスク奪取から、さらにモスクワ攻勢へと続きます。泥濘の中、モスクワへと進撃するのは、それはそれで気が重い展開ではあります。
感想戦では、水戸さんはソビエト軍の補充率が高すぎるのではないかとの意見でした。筆者は、むしろ凍結時の移動力低下が厳しすぎる印象を持ちました。いずれにせよ、ドイツ側に厳しいゲームなのではと言う印象は共通していました。
また、上記の勝利条件設定上の帰結から見ると、10月の泥濘までやれば良いゲームで、その後の凍結時は蛇足になっています。
その意味では、バルバロッサ作戦のドイツの快進撃と減速までを描くゲームで、ソビエトの冬季反攻や凍結後のドイツの再進撃を描くようにはシステム的にもなっていないようです。
あと第1ターンにモバイルアサルトができても良いのではないかなと思いましたが、それをやると今度はソビエト戦線の崩壊が酷くなりすぎるのでしょうかね?
全局的な話しはそのくらいでしたが、細かい所では、煩雑な補給ルールや戦闘修整の評判は悪かったです。ゲームの醍醐味とは無関係な所に労力が掛かっている印象で両対局者ともネガティブでした。
ただ、ボンバ先生はバルバロッサの大突破の混沌とした状況下での戦闘補給維持の難しさを見せたかったのかも知れません。でも、それならもう少しスマートな方法がなかったものだろうかと思います。