喪われた絆を読む

bqsfgame2018-08-07

ヴィレッジのアンソロジーの前日譚から続けて再読しました。
前日譚は、「デテクティブストーリーズ#1」で、ジョーカーが自らの意思で自分の顔の皮を剥いで失踪してしまう短編です。まぁ、別に無理してまで読まなくても良かったのかなと言う程度の重要度。
ただ、上記前日譚と、「バットマン#1」の2編を読むと、ジョーカーが数あるバットマンヴィランの中でも特別な存在であることが判ります。
それを踏まえると、本作で彼が、ペンギンも、ナゾラーも、ツーフェイスも、ミスターフリーズも従えているのか得心が行きます。
本作では、彼がバットマンファミリーを捕えてバットマンを究極まで追い詰めます。その後で、今度は逆にバットマンがジョーカーを下水道で追い詰めます。
しかし、両者の間に完全決着は訪れず、いずれまた邂逅することがあろうかという予感を残して物語は終わります。
梟の法廷三部作よりも、ファミリーが重要な役割を担っています。ですので、クロスオーバーを読む意味はありそうな気がします。しかし、クロスオーバーが本編の倍の量あると言われると、ちょっと考え中です。
とまれ、再読して本書の評価は上がりました。初回は絵のどぎつさが少し痛かったのですが、再読ではストーリーに集中できました。