引き続きジョーカー放映記念、WOWOWです。
クリストファー・ノーラン監督の新三部作の最初になります。
ノーラン監督と言えば、個人的には「プレステージ」です。あれを見て、「これはスゴイ物を作る人だ」と思ったので、今回の新三部作放映は楽しみにしていました。
うーん、ちょっと期待値が高くなり過ぎていたでしょうか。いささか失望感が残りました。
原作への思い入れを別にして、単体の映画として見れば、なかなか良く作り込んであると思いました。
カーマイン・ファルコーネが仕切っている時代の初期ゴッサムシティを、丁寧に作り込んだ映像は良くできています。全体的に画調が暗いのですが、それは本シリーズの通奏低音として監督が設定したものでしょう。
ただ、バットマンのTVシリーズからのファンとしては、やはり極彩色のスーパーヴィランがいてこそのバットマン。ファルコーネは、リアリスティックな犯罪都市に居るのが似合いの存在で、ゴッサムには物足りない感じがします。
もう一人のヴィランとして、スケアクローが登場します。悪くないのですが、ジョーカーやペンギンより小物なのは否めません。
本作の最後に、ゴッサムは次々にイカレた奴が現れる街となったとゴードンがウェインに説明し、トランプのジョーカーを見せます。そう、本作はトリロジーの冒頭であり、序章でしかないのです。
逆に冒頭でウェインが修行に弟子入りするラーズ・アル・グールの存在感がなかなかです。
おー、ケン・ワタナベですよ。とうとう日本人がバットマンの大物を演じる日が来たのですね。でも、実は偉そうに見えますが彼は影武者で、本物のラーズは‥。この部分は説明が十分でない気がしました。
と言うことで引き続き「ダークナイト」へと行きたい所ですが、なにせ一挙放映でレコーダーのHDD容量が不足して録画できませんでした。
と言うことで、別日程での再放映待ちとなっています(苦笑)。