茨城会:秀吉軍記:天王山を対戦プレイする

麒麟が来る」放映開始記念企画(笑)。

と言っても、明智軍が主役のシナリオは他にないので難があるのは承知の上で、いきなり「天王山」です。

[秀吉軍記] 天王山: SOLGER航海日誌

羽柴方を担当しました。

思うのですが、シナリオの呼称が「明智方」ではなく、「反羽柴方」になっている時点からして、デザインサイドは本シナリオの主役は秀吉と見ているのかなと言う気がします。まぁ、「秀吉軍記」と言うくらいですからね。

プレイの方は、畿内の中立諸将がことごとく明智方に付くこととなりました。さらに、秀吉の高松城攻めも苦戦。

そういう意味では、いろいろな物事がかなり明智光秀に有利に進みました。これが、「麒麟が来る」放映の効果でしょうか(苦笑)。

それでも、一旦、大返しが始まって秀吉が畿内に辿り着くと、中川清秀、高松右近らが相次いで本城で撃破されます。おー、力づくの強襲がこんなに罷り通るのは本シリーズで始めてみました。さすがは羽柴秀吉

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全8イニング中の第5イニングまでプレイし、秀吉軍が勝竜寺城に取り掛かる所までで終了しました。北からは柴田軍も登場し、神戸軍も蒲生の日野城を陥落させ、光秀が三方から迫られた所までです。

上記引用先の分析にもありますが、勝利条件から考えれば、この後は明智方は京を諦めて安土城に籠城し、それを秀吉方の諸軍が波状攻撃する展開にならざるを得ないと結論されました。残り期間が、まだ丸三年残っているので、さしもの安土城でも持ちこたえられないのかという感触です。

勝敗の問題は別として、「秀吉の大返し」を盤上で見せることがデザインサイドの目的ならば成功していると評価できます。他に、この名高い大作戦を鮮やかに再現するゲームも思い当たりません。天王山部分だけのゲームはありますが、高松城から強行軍してくる様子や、秀吉に遅れを取って柴田が南下してくる様子まで、その全体像が見えるゲームはないでしょう。

ただ、一度プレイしたら、二度目を明智方でプレイする人はいないでしょう(苦笑)。まぁ、ウォーゲームと言うのは勝敗を競うゲームとしての機能は二次的な物だと個人的には思いますから、これはこれで良いと思います。

どうしても競技ゲームにするならVP制にするのでしょうが、明智光秀が謀反を起こした主旨を度外視した所でゲーム的な勝敗だけ調整しても意味は認められそうにありません。史実より何日長生きしたかに意味はなく、やはり天下を取らねば負けは負けです。光秀の真意自体が闇に葬られてしまった部分があるので、光秀好きに異論はあるのかも知れません。が、それは光秀研究として議論すべきと考えます。