既に前回の感想で先取りして書いてしまいましたが、イギリスの勝因にプロジェクトX的な取り組みの随所での成功があり、ドイツの敗因にそれがなかったことが結論されています。
また、今でもそうなのですが、ドイツの機械の高機能で完成度が高いことと、それが故に素人の修理や改造を拒むような点が暗示されています。
対するイギリス兵器の、缶切りとハンダごてでなんとかなってしまうというのは、少し大袈裟にせよドイツ兵器との比較ではその通りだと思います。
同じことは東部戦線でも起こり、ドイツの傑作戦車パンテルは、敵戦車による撃破数より走行系のトラブルによる破棄の方が多かったとか。対するT34が素人修理でも直せたのとは対照的だったのでしょう。
ここらへんのバトルフィールドでのメンテナンス性は、カタログスペックには出てこない重要性能なのだと、改めて痛感させられます。
それにしても地面を走る戦車はともかく、飛行機を缶切り修理して飛びたくはありませんね(苦笑)