海軍オペレーション(承前)
海軍オペレーションは、海軍行動だけができます。何を言っているのかと言えば、空挺降下は空軍オペレーションなので共同攻撃はできません。これはそれなりに重要です。敵の背後に空挺降下して退路を絶っておいて、正面から上陸戦闘して退却の結果を与えて全滅させることはできないのです。
また、空軍オペレーションができないので、対地上部隊爆撃で支援することもできません。逆に防御側も水際反撃を支援することはできません。
作戦セグメント:補給フェイズ
ドイツ軍は上陸後の補給を考える必要があります。上陸後は、原則として占領した港湾を友軍港湾として補給源とします。ですから、上陸作戦であるか、空挺作戦であるかは選ぶとして、敵港湾を(可能なら)複数個奪取する必要があります。
保有している港湾の港湾容量を合算して、補給可能な陸軍ステップ数を算出します。この時に、当日に英軍にやられて気付いたのですが、イギリス爆撃機による港湾爆撃で容量低下すると、その容量で計算します。イギリス爆撃機は対艦攻撃能力は貧弱ですが、ウェリントンは対施設爆撃能力が多少はマシで(と言っても1が2になる程度の話しなのですが)、容量の低い港湾では問題になってきます。
使いものになる港湾がなければ、海域にPhramを置き続けて、海岸補給することになります。非常手段ではありますが、視野に入れざるを得ません。ただし、Phramを置き続けるということは、ピストン輸送で増援を送り込めなくなりますので、これはこれで深刻な問題となります。なお、上陸してから完全1ターンの間は自動的に補給状態ですので、忘れないように。
作戦セグメント:陸軍移動フェイズ
イギリス軍のリアクションを考えねばなりません。侵攻第1ターンには、イギリス軍は以下のいずれかの条件のユニットしか動かせません。
1:ドイツ軍ユニットから3ヘクス以内のユニット
2:ドイツ軍のいるゾーンの予備指定されている全ユニット
条件2のユニットを不用意に増やさないためには、最初の上陸は1ゾーンに集中して行うべきです。その上で、イギリス移動フェイズ開始時に、ドイツユニットから3ヘクス以内にいる英軍をできるだけ少なくしておくべきです。
作戦セグメント:空軍ミッションフェイズ
ドイツは空挺降下を実施できます。空挺降下時には混乱チェックを実施後に、そのヘクスの敵との同一へクス戦闘を解決します。この同一へクス戦闘ですが、後の戦闘フェイズまで待ってからやるのか明記されていません。当日の議論では、この敵味方混在状態に関する扱いには、いろいろと疑義発生の余地があるので空軍ミッションフェイズに戦闘解決して解消してしまうのが適切ではないかと言う話しになりました。
空軍ミッションフェイズで重要なことに対地上ユニット攻撃があります。かなり効きます。ただし、ここで与えられる1ヒットは、1ステップロスのことではありません。11項のダメージの効果で規定されている1ヒット目で攻撃力半減、2ヒット目で防御力と移動力も半減のことです。
本ゲームでは、いわゆる対地支援や、移動妨害の空軍任務がないのですが、対地上ユニット攻撃の効果として含まれているようです。