映画館です。
トレイラーを見て興味深く思って見ました。そうしたら、圧倒的な迫力の社会派ドラマ。事件報道を描いているという点で、少し「クライマーズハイ」を思わせます。
これはスゴイなぁと思ったら、野木亜紀子脚本なのですね。なるほど、さすがの構築物です。
題材は、昭和の未解決事件の一つ、「グリコ・森永事件」。その身代金受取りの指示に使われた子供の声の主が、30年目にして自分がその声の主だと気付くところから始まります。なぜ自分の声が事件に使われたのか、既に亡くなっている父の仕業なのか?
こちら側が星野源側になります。
もう一方の小栗旬側は、年末特別企画に同事件を扱うことになり、その取材のためにイギリスまで行って事件の犯人がオランダの事件を模倣するためにコンタクトしたと思われる、オランダの事件を熱心に取材した女性記者をインタビューする所から始まります。当時、事件のことを熱心に聞きに来たアジア人がいて交際していたらしいという情報を掴みます。
両者が遭遇するまでに、かなり掛かります。
その過程で当時の事件の映像が出たり、指示に使われた別の子供の一家の話しが浮上してきます。
かなり複雑精緻な構造物なので、後は是非とも劇場でご覧くださいという感じです。筆者の筆力では上手く説明しきれません。
しかし、事件の犯人側の狙い、犯人たちの顛末、もう一つの家族の行方など、全てきちんと回収されます。最後まで集中してみてください。
もう一つの家族の娘が、声を使われた3人の子供の最年長で、何が起こっているのか判るだけに気の毒です。見たことがない女優さんで、調べたら原菜乃華さんだそうです。
正直に言って、巻き戻しチェックできる状態で再見したいので、早くWOWOWに掛かって欲しいものです。